2020-11-04 きっと変わる 聞いておくれよ、きっと僕は変わるんだ。 何の気なしに夜の海に訪れて、 少し遠くの公園までサイクリングして、 ちょっと高いレストランで食事をして、 僕は変わるんだ。 何にもないような人生だったけれど、 僕には色が無いだけだったんだ。 色を垂らしてみたいんだ。 そうすれば僕は、今までと違う、少しだけ背の高い僕になれるんだ。 駅から離れた、古びた喫茶店の 木陰のテラスに腰掛ける、 あの子に今日は話しかけるんだ。 きっと何かが起こるぞ、僕は変わるんだ。 だって、今の僕は 透明じゃない、真っ白なんだから。