2000's

ブルー・トゥースから流れるローファイに耳を傾け、国道を走る俺達。

 

煙を蒸して、コンビニのホットスナックを

コカ・コーラで流し込む。

 

今はすっかり狭くなった公園で

スケートボードを走らせる。

 

爪先に穴の空いたオールドスクールを滑らせて

俺達は笑う。

 

スポティファイを流し見して、名前も知らない誰かのプレイリストを再生する。

 

バックグラウンドには俺達のテーマソングがかかり、俺達はお互いの拳を合わせる。

 

流した汗もすっかり乾いた頃に、俺達は帰途につく。

 

シャワーを終えて、ほかほかの髪をそのままに

ネットフリックスのお気に入りを片手にスナックを摘む。

 

味気なくて男臭い、俺達の毎日。

 

これくらいが丁度いい。これでいいのだ。

 

これがいいのだ。