入れ物

苦しんでたあの日も幸せだったあの日も

流れる時の速度は同じだった。

 

不可逆の檻で慟哭し続ける事だけが人生だと思ってたケツの青いガキは、

いつの間にかオトナになっていた。

 

嘆いたって変わらない。

喚き散らすことしかできなかった。それでも心のどこかで生きたいと思っていたから、今俺は此処にいるんだ。

 

ダサいシャツにイカしたレコードで洒落込んだ詐欺師達に、揶揄されているような気分だった。

 

『お前には何も出来やしない』

 

刃物のように向けられたその言葉の持ち主は

この世で1番近くにいた。

 

救いようのない人生、希望も未来も無いとのたうち回るクソガキはその尻拭いを押し付けることで精一杯だった。

 

クソッタレ丸出しのちんちくりんからありったけの膿を出し尽くせば

 

 

はい、「大人」の完成。