The third stone from the sun
昼下がりのある日、
アテもなく家を出る。
高い空に雲が散らばる、今日は晴れ。
馴染み深い川辺の路地は閑散としている。
皆何処かへ行ってしまった。
耳にはイヤホン。
ディスプレイに指を滑らせて、半世紀前のコンサートが蘇る。
片手には珈琲。
お気に入りのサンドイッチを頬張りながら
私は俯く。
水面に映る太陽が
万遍の笑みで話しかけてくる。
此処は惑星。
ちっぽけな星の、ちっぽけな街の、ちっぽけな私の一頁。
今日は何処へ行こうか。