baby blue

 

繁華街を貫く通りをふらふらと歩いて、僕達は限界を迎えていた。

 

皆は先に向かいながら、僕はギブアップ寸前だった。

 

連れが水を差し出して、僕は一心不乱に食らいつく。

 

彼らに別れを告げて、暗い遊歩道をとぼとぼと歩く。

 

騒々しい喧騒が向こうに聞こえて、サイレンを鳴らした救急車がすぐ横を通り過ぎる。

 

僕は途中で辞めた、道の先を

彼らは進む。

 

炭酸がすっかり抜けたハイボールを片手に、乾き物でもの寂しい口を満たす。

 

彼らを見送る僕は、ここで負けたのだろうか。

 

手探りでドアを探す僕を、彼らが生暖かく見守ってくれていると思うと、僕はやるせなく、憤った。

 

こんなもんじゃないんだ、と

胸を張るには

 

少しばかり遅かったみたいだ。